うた、ことば、ふうけい。

合唱、作曲、その他いろいろなこと。

私に出来ることって?

私に出来ることって何だろう?

仕事や合唱団などでは様々な役割を求められるのだが、やはりすべてを鵜呑みにするわけにはいかない。
仕事では特に、そう簡単に自分の意思を反映させられるわけでもないが、自分はこれをしたいからやらせてほしいという意識は、持っておいて然るべきだと思う。
何も考えずに与えられたことをやるのでは、ただ処理をするだけの仕事のやり方になってしまう。

では、自分は何をしたいのかという話だが、100%欲求に任せるのも考えものである。
たいてい、単にやりたいと思うことなんて当てにならない。飽きたら終わりである。
そこで出てくる判断基準が、「私に出来ること」である。

相対評価で考える

「私に出来ることって何だろう」という問いに答えるのも難しい。
だが、この問いを難しくしているのは、絶対評価の考え方ではないだろうか。
自分の中だけで考えてしまうと、出来る・出来ないの線引きが恣意的になってしまう。
人によっては厳しすぎる基準で「自分には何も出来ない」と思ってしまうし、あるいは緩すぎる基準で「あれもこれも……結局何だろう」と思ってしまうかもしれない。

そもそも、最終的には仕事も合唱(その他多くの趣味)も、他者との関わりの中でなされるものである。
だから、どれだけ自分の中で「これが出来る」と思っていても、実は他と比べたらそうでもない可能性だってある。
逆に、単純に考えて、他の多くの人が出来ないことを自分が出来るのであれば、それは大きな武器になる。
ゆえに、「私に出来ることって何だろう」という問いには、相対評価で挑むべきだと考える。

相対評価で考えるためには、組織の中で他者と関わる経験がかなり重要になるだろう。
コミュニケーションを取りつつ活動をする中で、「私に出来ること」が析出されてくるとよい。
(ついでにこれは、「あの人に出来ること」も同時に見えてくることになる。)

仕事を取りに行く

ある先輩がおっしゃっていたのだが(いまの職場ではなく、就職前に聞いた話)、仕事は自分で得意な・やりたいものを取りに行けばよいとのこと。
放っておいても仕事は降ってくるだけだし、自分から取りに行けば案外取りにいけるものだと。結局、そういう人が成長していくとおっしゃっていたように記憶している。
この記事を書いていて、そういえばと思い出したものである。忘れないようにしたい。
勇気がいるかもしれないが、多分、そんなに難しいことではないはずだ。

負けない生き方を選べ

予備校講師の林修さんが以前に情熱大陸に出演していたが、そこで彼の座右の銘(?)が紹介されていた。

負けない生き方を選べ。大した努力をしなくても勝てる場所で努力しろ。

他者に勝てるような、自分にこそ出来ることを突き詰めろということになろうか。
彼自身、最初は失敗ばかりだったらしいが、「ここでなら勝てる」ものとして、国語の講師を選んだそう。
その結果がいまの彼であることを考えると、「勝てる場所」を見極めることがいかに重要かが分かる。

さて、私に出来ることって何だろう?
いま、この問いを、あらゆる居場所で求められているような気がする。