うた、ことば、ふうけい。

合唱、作曲、その他いろいろなこと。

「明日」

明日 (詩 新美南吉)

花園みたいにまつてゐる。
祭みたいにまつてゐる。
明日がみんなをまつてゐる。

草の芽、
あめ牛、てんと虫。
明日はみんなをまつてゐる。

明日はさなぎが蝶になる。
明日はつぼみが花になる。
明日は卵がひなになる。

明日はみんなをまつてゐる。
泉のやうにわいてゐる。
らんぷのやうに点つてる。


先日行われた、混声合唱団 山吹 第2回演奏会のステージストームにおいて、拙作の「明日」を演奏しました。
実はロビーコールで歌っていただくことを視野に入れて、愛唱歌的な曲として作曲したものになります。曲が出来たのは昨年の10月。そんな前だったのか……。
詩は私の好きな新美南吉詩集(ハルキ文庫)より、「これはロビーコールにぴったりだ!」ということで選びました。いや、我ながらノリが軽い。
とはいえ、長い間作曲を出来ていなくて、そろそろ何か書きたい……と思っていた時期だったので、軽いノリだったとしても書けてよかったなと思いますし、今回こうして演奏会の場で形になったのは本当にありがたいことです。団内のイベントで自作曲を演奏する機会はありましたが、広く世に放たれたのは、今回が初めてのことでした。このような機会を与えてくれた山吹のみなさんに感謝でいっぱいです。
作品についての詳細は割愛しますが、明日があるという希望みたいなものを感じていただけていたらいいなと思っています。

今後とも、演奏会等で演奏していただくことを目指して、作曲に励んでいきたいと思います。

第2回演奏会 ステージストーム 明日